戸建てかマンションかにかかわらず、
中古建物の引渡し後、
住み始めてから、
「思っていたのと違う」「何かおかしい」
と感じることがあります。
・使い始めてから気づいた不具合
・説明を受けていなかった点
・内覧では分からなかった状態
こうした違和感に直面すると、
不安になったり、
すぐに何か言わなければと思ったりするのも自然です。
このページでは、
引渡し後に気づいたことを、
どのように整理して考えればよいか
を確認します。
中古では、引渡し後に問題が見つかることも珍しくありません
中古建物は、
すでに使われてきた建物です。
そのため、
引渡し後に初めて表に出てくる問題が
出てくることもあります。
・使い方が変わって初めて分かる
・季節や天候の影響で見えてくる
・時間が経ってから気づく
「引渡しのときに分からなかった」
ということ自体は、
中古では珍しい話ではありません。
それは「想定内」の話か、「そうではない話」か
引渡し後に見つかった状態が、
すべて同じように扱われるわけではありません。
考えるポイントは、
その状態が、どの性質の話なのか
という点です。
・年数相応の劣化として受け止める話なのか
・説明や前提と食い違っている話なのか
この整理ができないまま、
感情的に判断してしまうと、
状況を見誤りやすくなります。
契約書では、どのように整理されているか
引渡し後の判断でも、
出発点になるのは契約書です。
・建物の状態をどう前提にしていたか
・分かっていない部分をどう扱っていたか
契約書の書き方によって、
同じ状態でも、
評価のされ方が変わることがあります。
「起きていること」と
「契約でどう整理されているか」を
切り分けて考えることが重要です。
中古特有の前提として、意識しておきたいこと
中古建物の売買では、
引渡し後に見つかった問題について、
・すべてが問題として扱われるわけではない
・最初から想定されていた話として整理されることもある
という前提があります。
そのため、
「中古だから仕方ない」と
一括りにするのでもなく、
「全部対応してもらえるはずだ」と
考えるのでもなく、
どの枠に入る話なのか
を冷静に見極める必要があります。
売主に、どんな対応を求められる可能性があるか
引渡し後の状態によっては、
・修補を求める話になること
・条件の調整を考える話になること
・対応が難しい話になること
もあります。
ただし、
どの選択肢が考えられるかは、
状態の性質や契約内容によって変わります。
この段階では、
結論を急がず、
選択肢がある話なのかどうか
を整理することが大切です。
時間が経つと、考えられる選択肢が変わることもあります
引渡し後に気づいた問題は、
時間が経つにつれて、
売主に対応を求めることが
できなくなる可能性があります。
また、
・その状態を受け入れて使っていた
・いつから問題があったのか分かりにくくなる
と受け取られることもあります。
「もう少し様子を見てから考えよう」
と先送りにすると、
あとで検討できる範囲が
狭まってしまうことがあります。
感情的に動く前に、整理しておきたいこと
引渡し後に違和感に気づくと、
気持ちが先に動いてしまいがちです。
ただ、その前に、
・何が起きているのか
・いつ、どのように気づいたのか
・資料や写真など、残せるものはあるか
を整理しておくことが重要です。
この整理ができているかどうかで、
その後の判断のしやすさが変わります。
まとめ
中古建物の引渡し後に不具合や違和感に気づいた場合、
すぐに結論を出す必要はありません。
・それは、どんな性質の話なのか
・契約では、どう整理されていたのか
を一つずつ確認し、
状況を整理することが、
判断を誤らないための第一歩になります。
不安を感じたときほど、
立ち止まって、
いまの状況を落ち着いて見直してみてください。
中古建物の売買では、
契約前・契約時・引渡後で、
考えるポイントが大きく異なります。
全体の流れを確認したい場合は、
中古建物売買の考え方をまとめたページをご覧ください。