戸建てかマンションかにかかわらず、
新築の建物に引っ越したあと、
しばらくしてから、
「何かおかしい」と感じることがあります。
・雨の日だけ気になるところがある
・使い始めてから不具合に気づいた
・仕上がりが思っていた印象と違う
新築なのに、
こんなことを感じてしまうと、
不安になるのは自然なことです。
このページでは、
引渡し後に気づいたことを、
どのように整理して考えればよいか
を確認します。
新築でも、引渡し後に問題が見つかることはあります
新築建物の問題は、
引渡しの場面ですべて分かるとは限りません。
・実際に住み始めてから
・設備を使い始めてから
・季節や天候が変わってから
初めて表に出てくることもあります。
「引渡しのときは気づかなかった」
というだけで、
すぐに諦める必要はありません。
それは「問題」として言える話なのか
引渡し後に気づいた違和感が、
すべて「問題」として扱われるわけではありません。
たとえば、
・明らかな不具合として対応を求められる話なのか
・使い続ける中で受け入れるしかない話なのか
この線引きは、
契約の内容や状況によって変わります。
大切なのは、
「気になる」という感覚だけで判断せず、
どの性質の話なのかを落ち着いて考えることです。
まず確認すべきは、契約書の内容です
引渡し後の話を考えるとき、
出発点になるのは、
契約書に何が書いてあったかです。
・どんな状態の建物を引き渡す約束だったのか
・図面や仕様書は、契約の一部として扱われているか
完成後に違いを感じた場合でも、
その内容が
契約上どう位置づけられているかによって、
評価は変わります。
新築特有の前提として、知っておきたいこと
新築建物の場合、
一定の部分については、
法律上、売主の責任が想定されています。
ただし、
新築であれば
どんな不具合でも対応してもらえる、
というわけではありません。
・対象になる範囲
・評価のされ方
には、限りがあります。
そのため、
「新築だから当然」
という前提ではなく、
契約内容と状況を踏まえて考える
という姿勢が重要になります。
売主に、どんな対応を求められるのか
引渡し後に問題が見つかった場合、
考えられる対応はいくつかあります。
・不具合を直してもらう
・条件を調整する
・その他の対応を検討する
ただし、
どこまで求められるかは、
問題の内容や契約の書き方によって異なります。
この段階では、
「何ができるか」を決めるよりも、
選択肢がある話なのかどうか
を見極めることが大切です。
時間が経つと、状況が変わることもあります
引渡し後に見つかった問題は、
時間が経つにつれて、
売主に対応を求めることが
できなくなる可能性があります。
たとえば、
一定の期間が過ぎると、
修補や対応を求めること自体が
難しくなる場合があります。
また、
住み続ける中で、
その状態を受け入れたと受け取られたり、
問題がいつからあったのか
分かりにくくなったりすることもあります。
そのため、
「もう少し様子を見てから考えよう」
と先送りにすると、
本来は検討できたはずの選択肢が
狭まってしまうことがあります。
感情的に動く前に、整理しておきたいこと
違和感に気づいたとき、
すぐに動きたくなる気持ちは自然です。
ただ、その前に、
・何が起きているのか
・いつ、どのように気づいたのか
・写真や資料など、残せるものはあるか
を、静かに整理しておくことが重要です。
この整理があるかどうかで、
その後の判断のしやすさが変わります。
まとめ
新築建物の引渡し後に不具合や違和感に気づいた場合、
まず必要なのは、
すぐに結論を出すことではありません。
・それは、どんな性質の話なのか
・契約では、どう約束されていたのか
を一つずつ確認し、
状況を整理することが、
判断を誤らないための第一歩になります。
不安を感じたときほど、
落ち着いて、
いまの状況を見直してみてください。
新築建物の売買では、
契約前・契約時・引渡後で、
考えるポイントが大きく異なります。
全体の流れを確認したい場合は、
新築建物売買の考え方をまとめたページをご覧ください。